子どもたちの社会性はいつどこで育つのでしょう。今回のコラムは日々の遊びを通して育まれる能力のひとつ『社会性』についてのお話です

ごっこ遊び、子どもたち大好きですよね。お店屋さんになったり、お医者さん・大工さんになったり、お母さんやお姉さんになったり…と。
実は、このごっこ遊びの繰り返しで子どもたちは『社会性』を少しずつ育んでいるようです。

ごっこ遊びの代表と言えば『ままごと遊び』。ままごと遊びで不思議と育まれる様々な『生きる力』。
それらを複合させて使いながら身につけていく『社会性』について少し見ていきましょう。

ままごと遊びには、成長に応じて二つの遊びのタイプがあるようです。
ひとつは【まねごと遊び】。周りの大人の行動を真似ることがたのしい時期の遊びです。
「お鍋に入れる」「包丁で切る」「お茶を飲む」など、まねごとをして遊びます。

もうひとつは【役割ごっこ遊び】。
お母さんになりきって料理を作ってお人形に食べさせたり、コックさんとお客さん役になりきってレストランごっこをしたり。
役割をしっかりと演じて遊びます。
もう少し詳しく年齢別で見てみましょう。

0~1歳…【まねごとをして遊ぶ】
日常に行っている大人の動作や行動を、見たまま真似て遊びます。
2歳…【見立てて遊ぶ】
積み木をおかずにしたり、別のおもちゃに見立てて遊ぶことが出来はじめます。
3歳…【友だちと一緒に遊ぶ】
友だちと遊ぶことが出来はじめます。少しずつ役割分担ができるようになってきますが、全員がお母さんだったりすることもあります。
4歳…【役割を決めて遊ぶ】
お母さんと子どもなど、役割を決めて、役に徹して遊べます。
5歳…【流れやストーリーを考えて遊ぶ】
先を見通した流れや物語を考えて遊びます。

年齢を増すごとに、遊びがより日常に近づいたり、リアリティを追及したりと様々な経験をもとに遊びに深みが出てきます。

言葉使いやしぐさが周りの大人にそっくりで、子どもの【観察力】や【表現力】に驚かされることがありませんか?
子どもの成長が感じられる瞬間であり、子育ての楽しみのひとつでもありますよね。

【観察力】や【表現力】の他にも、子どもたちはさまざまな『生きるためのチカラ』を身につけているようです。
『ままごと遊び』で育まれると考えられる能力をいくつか見てみましょう。
【想像力】
イメージを膨らませながら物語を展開させたり、見立てて遊んだりと、想像する力を駆使して遊び、これらの身につけます。【コミュニケーション力】
自分の思いを他人に伝えたり、しっかりと友だちの話を聴いたりすることが必要となります。遊びを通してコミュニケーション力が育ちます。【言葉の数】
真似て遊ぶことで新しい言葉や表現に出合い、言葉の数が増えていきます。いろいろなモノの名前も覚えます。
他にもたくさんのことを育んでいるようですね
これらの力を複合させながら、友だちと楽しく遊ぶことで『生きる力』を育んでいるようです。日々の暮らしを真似た『ままごと遊び』が知らず知らずのうちに『社会性』を育てているのですね。

これからも大人たちは模範となり、子どもに寄り添い、日々の遊びを大切に温かく見守っていきたいものです。
今回のコラムが、穏やかで健やかな子育てのお力になることができれば幸いです。
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