まちなかの森の詩

 

きっと、あなたのそばにもいるはず。 あなたの中にもいるはず。こんな小さな子どもの姿が。
森を前に、最初は立っているだけ。こわばった顔をしています。 テレビもゲームもスマホもない。
雨上がり。水たまりのぬかるんだ泥が靴につくのを嫌がっていますね。
「ナニシタライイノ?ココニハ何モナイヨ」

でも。 あなたが静かに見守っていると… 太陽の映った水たまりで、足をびちゃびちゃしはじめます。
オモシロイ! スコップで柔らかな土を掘り、泥だらけの手で、野菜の苗をそっと植えます。ソダツカナ?
お友達と猫じゃらしを動かす競争も。ドッチガハヤイ!?
そのうち、雑草のタネを集めたり、草笛を吹いたり、花冠をつくったり… フンフンフン♪

水や土、草の手触り、匂い。 頬をなでる風。野鳥のさえずり。 移り変わる太陽の光。
優しく、森は子どもたちを見守ります。ズットココデ、アソンデイタイ!

気づけば森は、「すべてがある場所」に転換しています。 その時、子どもは「世界」と五感でつながり、
あなたは「本物のあなた」を取り戻しています。
そう。 本来、「遊び」とは「時間つぶし」ではないのです。
自然の中で遊ぶ時間、 そして自然のおもちゃで遊ぶ時間は、 「自分とつながる時間」 「世界を確かめている瞬間」でした。
どの瞬間も、「学び」なのです。
10年後、20年後、IOT化が進むほど、子どもたちはいっそう「本物の温もり」を知るきっかけを失っていくでしょう。

DEPOTが提唱する「デポーまちなかの森 Project」は、 デジタルの世界に生きざるをえない子どもたちに、
そしてあなたに、 身近で五感を伸ばし、自分を取り戻す「きっかけ」の場所を日本中につくるための行動です。
「世界はこんなに美しく、複雑で、やさしく、あなたを包み込んでいるよ」。 大切なことを、次代にも引き継いてでいくために。
「きっかけの場所」を街中に、あなたと一緒に作ります。
 
 

タイトルとURLをコピーしました