「これ修理できますか?」
あめ色になった木の時計を大事そうにしながらお持ちいただいたご夫婦。「長男が誕生したときに購入したので、もう27年も経つのですが大丈夫ですか?」もちろん修理は可能です。
信州のカラ松を使って一つ一つ手づくりで作られている手づくり時計工房「KICORI」の時計は、少々のことがあっても元通りのカタチに仕上げられて、また新たに時を刻み始めます。
キコリの時計に出会ったのはデポーをオープンしてから間もなくのこと。木目の美しさと振り子の動きの面白さに魅かれ、「たくさんの人に知ってもらいたい」と店頭に並べることとなりました。
当時の作品は「カヌーを漕ぐフクロウ(人?)」「カッコウの鳴きまねをするネコ」「イワナの時計」「大きな柱時計」「芽が出た時計」など。今では懐かしい思い出の作品ばかりです。
新作の時計を店内の壁いっぱいに飾って「キコリの時計展」を開催したことも。一点モノもたくさん販売しました。
群れを成すイワナの時計や爬虫類のユーモラスな時計など、世界に一つだけの作品の数々…。今では懐かしい思い出です。
本来、カラ松という木材はヤニが多く、割れや狂いが生じやすいなど加工がしにくいために、あまり加工品には向きません。
しかし昭和40~50年代にかけて長野県の工業試験場が加工技術を開発することによってヤニを除くことに成功しました。
それからはカラ松の美しい木目を生かしたステキな作品が作られはじめたのです。温度計やペン立てなどからはじまり、数年かけて今でも人気の時計たちが誕生しました。
冒頭に書いた「修理にやってきた27年物の時計」と同様、カラ松で作られたキコリの時計は年月が経つほどツヤが増してとても美しくなります。家族と同じ時を過ごした時計は、愛情が増し、なくてはならない存在に育つのもこの時計の特徴の一つ。なんだかステキだと思いませんか?
国産材だけでなくムーブメントも日本製クオーツにこだわっているところも、キコリの時計をおすすめする理由のひとつです。
加工するときに出た「木くず」はたい肥に加工され、土に戻されて次の命へ引き継がれていくのだそうです。細かなことですがとことんこだわっている時計工房です。
そんな職人の方たちの思いが凝縮された「キコリの時計」。お店にも新作がたくさん集まり始めました。ぜひご覧いただければと思います。ほっこりとした気持ちになること間違いなしです。
ネットでも紹介していきますので、ぜひご覧ください。
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【 デポー本店 】
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ギフト雑貨・木のおもちゃデポー
徳島市沖浜町南開330-1
088−656−0636
(月曜定休or祭日月曜は営業で火曜休み)
駐車場は店舗前に10台 店舗前隣に7台
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