11月は「霜月」 霜が降りるとそろそろ
本格的に野菜が美味しくなりますね。
姉が読んで「おすすめ!」と言っていた
土井義晴さんの
「一汁一菜でよいという提案」という本を
実家のテーブルの上に置いてくれていました。
しばらくして友人からも同じ本の話題が出て
「これは読むべき!」と思い、
「一汁一菜という提案」
土井善晴著/新潮文庫
を開いてみることにしました。
「家庭料理は美味しくなくていい」
日本では「ハレとケ」があり
「ハレ」(お正月など特別な日)の食事は
神様に捧げるものなので工夫して調理し、
「ケ」即ち日々の食事には工夫の必要はなく
畑で収穫したものを洗い、切り、
煮るだけでよいとのこと。
日々の食事は一汁一菜、
一汁・・・具沢山のお汁
一菜・・・お漬物
それにご飯があればよいというのです。
季節の野菜をたっぷり使い、
一汁一菜と決めておく事で
毎日の献立に悩んだり
工夫して調理する必要がなくなり
より豊かな日常を
過ごせるようになるという提案です。
確かに野菜を洗い、切り、
煮ると一汁になります。
簡単なことしかしない私の
台所仕事への姿勢を肯定してくれる以上に
さらに簡単!と、
土井義晴さんのこの提案を
受け入れてみることにしました。
ちょうど寒くなる時期、
具沢山のお汁をメインに考えて
たまに豆乳スープやシチューに味変したりして
今までメインと考えていた
魚や肉はちょっと添えるだけと考えると
献立を考えるのがとても楽になり
お昼ご飯が終わった頃から
頭の片隅でぼんやりと漂う暗雲のように
「夕飯何にしようxxx」と
思うことがなくなりました。
今の季節、里芋やさつまいも、ゴボウなどは
味噌によく合うので、豚汁にしたり、
肉団子・豆腐を入れるとタンパク質も補えます。
忙しい時には、DEPOT定番の
「だし&栄養スープ」を沸いたお湯に入れれば
あとは野菜を洗って切るだけで
バランスもとれた
具沢山スープが出来上がります。
折しも、姉が登山にハマり中で、
全国各地の山に行っては
味噌のお土産が定番に。
各地の風土に想いを馳せながら、
味噌汁の味の違いを楽しんでいたところ
先日はお隣・香川県の味噌が届きました。
味噌汁にしたその味噌の味は
私の持つ味噌の「味の記憶」そのもので
土井さんが、「毎日変化がないメニューが
家庭のほっとできる安心になる」と
書いていたことを体感した気がしました。
そろそろ徳島の味噌に
落ち着きたいところではありますが
今日届いた姉からのLINEによると
どうやら週明けあたり
我が家には九州の味噌がお土産に届きそう。
「一汁一菜という提案」
土井善晴著/新潮文庫
土井さんの「やさしい」提案、
皆さまも献立に困ったらぜひお試しあれ。
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