すぐに飽きたり壊れたりするイメージを『おもちゃ』の言葉から連想される方も多いのではないでしょうか?くだらないモノや安っぽいモノを称して「おもちゃみたいなモノ」と言ったりしますよね。しかし『ほんもの』のおもちゃは、それとは少し違うようです。
今回のコラムでは、流行に左右されない『ほんもの』の放つ魅力や歴史をお伝えしながら、子どもの成長に応じたおもちゃの選び方をご紹介致します。
〜おもちゃ選びの7つの大切なコト〜
①安全であるコト
②成長や発達にあっているコト
③自由な発想で様々な使い方ができるコト
④子どもが主体的にかかわれるコト
⑤流行りに左右されることなく
壊れても修理が可能で永く使えるコト
⑥他のモノと組み合わせやすく
互換性があるコト
⑦デザインが美しくシンプル
かつ本物であるコト
これらの7つの「コト」を大切に、私たちデポーは子どもたちのおもちゃや家具を選んでいます。今回は⑦の『デザインが美しくシンプルかつ本物であるか』のお話と『遊びのヒント』をほんの少し綴ろうと思います。
『シロフォン・ペンタ』
ドイツの職人の手によりミリ単位で削り上げ、1音1音正確に調律をされた鉄琴が奏でる『ほんもの』の音はとても美しく、多くのことをすぐに吸収していく子どもたちにおすすめです。ペンタトニック(ド・レ・ミ・ソ・ラの5音)のシロフォンで奏でられる音楽は心に響く曲が多く、日本の伝統音楽をはじめ世界中で広く見られます。
どの音を続けて弾いても、どこからはじめてどこで終わっても、懐かしい曲に聞こえるのも特徴の一つ。二人で交互に叩いて遊ぶと親子でセッションができます。親子のふれあい遊びにお使いください。
ふれあい遊びは、スキンシップやコミュニケーションを図るのにおすすめの遊びのひとつです。スキンシップは、子どもに安心感を与え『心の安定』の発達に必要不可欠。
シロフォンを楽しむ合間に、見つめ合ったりそっと抱きしめたりすることで、安心感を抱いたりリラックスしたりするのに役立つ「オキシトシン(愛情ホルモン)」が脳内に分泌されます。この体験を乳幼児期に多く受けた子どもは、情緒が安定し、ストレスに強くなると言われているのもうなずけますね。ふれあい遊びで親子の愛着関係をさらに深めください。
『アコテ社のままごと』
1975年に木製玩具をつくりはじめて46年(2022年現在)。白木に赤のアクセントが可愛いデザインのアコテ社のままごとセットは、今も昔も変わることなく子どもたちに愛され続けています。その洗練されたデザインからヨーロッパ製かと思いきやすべてmade in JAPAN。
『ほんもの』のモノづくりにこだわりぬいた小田原の職人、一人一人による手作りのままごとは、日本製にこだわって完成されてます。
ごっこ遊びは、学びの宝庫です。はじめは単純な動作の真似から始まります。成長するにつれて、やり取り・会話をベースにすすめていく「ままごと遊び」は、『社会性』や『言葉の発達』のうえで、とても大切な遊びです。
0〜1歳は、ごっこ遊びの前段階である「つもり遊び・見立て遊び」の時期です。
ごっこ遊びは、およそ1〜2歳から始まると言われています。以前店頭で、人形のおでこにおもちゃの哺乳瓶を当てている1歳過ぎの子どもがいました。本人はミルクを与えているつもりなのでしょう。ほほえましい姿でした。
2~3歳になると、周囲の大人の真似をして遊びます。絵本や物語の内容から想像してなりきり遊びますが、役割分担という観念はなく、全員がお母さん役だったりします。
4~5歳になると、友達と一緒にイメージを共有するようになり、共通のルールに従う『社会性』が身についたり、『観察力』『表現力』『コミュニケーション能力』などが発達したりする効果が期待できます。
この頃になると、大人はコミュニケーションの様子を見守るような姿勢で関わり、子どもたちの『主体性』を重視するとよいでしょう。
これらのほかにも創意工夫を凝らしながら最後まで『やり抜く力』や、間違いや失敗を恐れず何度も挑戦する『チャレンジ精神』など、子どもたちは遊びを通して多くのことを学びます。
子どもにとって遊びはすべてが学びです。その学びに使う道具がおもちゃだとしたら、おもちゃ選びはとても重要な大人の役割と言えます。
流行に左右されない『ほんもの』が持つおもちゃの魅力を知っていただき、『子どもの成長に応じたおもちゃ選び』の力となれますように、これからもお伝えし続けていきます。
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