「こんなに小さな子どもなのに、もうしっかりとルールを理解して遊ぶことができるのですね!」2~3歳クラスのアナログゲームの会に参加されていたお父さんのセリフ。デポーでは個人差はありますが2~3歳の子どもたちにも、積極的にアナログゲームをおすすめしています。子育てに積極的なお父さんからの意外な言葉に、スタッフも注目した様子でした。
子どもの『できる領域』と『できない領域』の間を楽しめるように、周りの大人が丁寧にサポートすることで、未知の『できない領域』へ近づけるようになると、小さな子どもたちのやる気スイッチがオンになり、目をキラキラさせて大人との関わりを楽しみます。
前回のアナログゲームの会では、「決められたルールを忠実に守るだけでなく、成長や発達に合わせて遊び方をアレンジして楽しんで良いのだ!」とお父さんに気づいていただけたようです。
親子でゲームをはじめて楽しむときのおすすめ『クイップス』。サイコロの出た目の色と数のチップを、ボードに描かれた絵と同じ色の穴にはめ込んで絵を仕上げるシンプルなルールのゲーム。いち早く絵が完成したら勝ち!といったゲームなのですが、実はたくさんの遊びが隠れています。
モノを口に運ばなくなり始めた子どもは『ペグ差し』として、ルールの存在がまだ認識できない年齢の子どもには親子で対面して『1対1で対話』を楽しんだりと、たくさんお遊びが隠れているおもちゃなのです。
またルールのアレンジがしやすいのもこのゲームの良いところ。いろんなアレンジのなかで特に勧めしたいのが『ゆずるルール』。ゲットしたけれど使わない色のチップを、まだ完成していない人に「どうぞ!」と譲るだけの行為なのですが、「負ける」「損をする」「とられる」のが苦手な4歳児までの子どもたちには結構な難関ポイント。「ゆずり、ゆずられる」経験をゲームで疑似体験しながら、じんわりと湧き上がる少しあたたかな『ほっこり感』を味わうことで、普段の生活の中にも『ゆずりあう心』が育んでくれることにつながってほしいと願っています。
アナログゲームを使って親子で向き合って遊ぶことで、ほかにも様々な『目に見えない能力』『数値化できない能力』を育むことができます。
AIの進歩で、これまでは知識の豊かさや暗記や計算力が重要視されていた時代から、ロボットや機械ではカバーできない『非認知能力』が求められる時代へシフトしています。現代の子どもたちが大人になったときには、さらに進んでいることでしょう。
日々の『熱中して取り組む力』や『自分の気持ちをコントロールできる力』『友だちと上手くコミュニケーションをとる力』など、読み書き計算とは違い『数値化しにくい能力』を伸ばすには、是非とも『アナログゲーム』を活用してください。学校の授業では学ぶことのできない『社会で必要な能力』を育み伸ばすことが期待できます。
これらの能力を伸ばすことは、成長したのちの『心の健全さ』や『幸福感』を高め、しいては『社会的・経済的効果』を高めます。
親子の大切な時間に、アナログゲームを取り入れることをおすすめします。子どもの成長スピードに驚かされるとともに、彼らの未来の輝かしい光が見えることでしょう。
次回のアナログゲームの会…、皆さまのご参加を楽しみにお待ちしています。
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