【 店主コラム 】遊ぶ力を育む木のおもちゃの対象年齢のおはなし

「このおもちゃって
何歳くらいの子どもが対象ですか?」

おもちゃを選んでいるお客様からよく出る質問です。確かによくわかりませんよね。

我が子のおもちゃでもなかなか選ぶことができないのに、お孫さんや友だちへのプレゼントとなるとどれを選んでいいのかさらにわからなくなります。

パッケージに書かれている『〇歳~』を見て選ぶともっと選びづらくなってしまう…そんな経験をした方も多いのではないでしょうか?

『対象年齢』はあくまでも目安であって、その年齢にならないと遊ぶことができないという訳ではないのです。

また子どもの成長と遊びをしっかりと考えて作られたおもちゃは、子どもが大きくなってもずっと遊べるのです。

今日は『積み木』を例に『年齢別』に『子どもの年齢と遊び』についてご紹介します。

『1歳半からのおもちゃ』と書かれた『積み木』を、お座りをしはじめた『赤ちゃん』に渡すと両手で握ってカチカチと打ち鳴らして遊びます。

「どうぞ!」「あんと(ありがとう)」と受け渡しを楽しんだりもします。積んだりお城をつくったりするだけが積み木あそびではなく、なめたり並べたり転がしたりするのも立派な遊びなのです。

『1歳』になると、大人が積み上げた『積み木』崩す遊びに夢中になる時期があります。

ただ壊すだけでどうして面白いのかと大人は不思議に感じますが、実は「自分が関わることで相手やモノが変化や反応する」ことに喜びを感じているのです。

関わることでカタチあるものが崩れてなくなることが楽しいのですね。また崩れたことにお母さんも反応してくれるので更に喜びが増すようで何度も何度も繰り返して遊びます。

『主体的に遊ぶ』『コミュニケーションをとる』そんなことを楽しんでいるようです。

2歳になれば『積み木』を5、6個つかって高く積みあげられるようになります。

また一人称の見立て遊びやごっこ遊びを盛んにするようになる時期なので乗り物や動物に見立てて『積み木』をごっこ遊びの道具として遊びます。

3歳は、ことばが発達する時期で、次々と新しい言葉を使いながら上手に遊びはじめます。

大人の真似をしながら「ごっこ遊び」が始まります。「ままごと」「お母さんごっこ」「赤ちゃんごっこ」「お家ごっこ」など、子ども達は『積み木』を様々なものに見立てて夢中になって遊びます。そんな時にまわりの大人が上手くサポートしたり環境を整えたりすることで『積み木使いの名人』を育てることができます。

4、5歳になると、役割分担をしながら集団で遊ぶことができ始めます。

保育園でたくさんの積み木を使って大作をつくるときに、4~5歳の子どもたちを見ると面白いものを見ることができます。

ひたすら『積む人』、拾い集めて積み木を積む人に『渡す人』、全体をとらえてどうすれば上手くいくかを『支持する人』などの、役割分担ができ協力しあって大作をつくる姿にはいつも驚きます。

さらに感心したのは、高く積みあげるために椅子を重ねて登った子どもが落ちないように椅子を『支える人』までいるのですから。

「積み木あそび」の中にも協力し合ったり協調性を持って接したりして、”小さな社会”ができあがっているのには感心しました。

そんな感じで「このおもちゃって何歳くらいの子どもが対象ですか?」という質問の答えは「対象年齢は決まっていません」になるのでしょうか。

子どもの発達と遊びのことをきちんと考えられて作られたおもちゃは、年齢に合わせた遊びを子どもたちが自ら見つけて遊んでくれるのですからね。

文章で上手くお伝えできたかどうかわかりませんが、おもちゃ選びに困ったらデポースタッフにお問い合わせください。

経験を積んだ専門スタッフがお子様にぴったりのおもちゃと遊び方をお伝えいたします。

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