【店主コラム】五感の土台を育む暮らしとあそび

”94.6%のお母さんやお父さんが、子どもに『五感を刺激』する経験をしてほしいと考えている”という調査結果を、とある団体がインターネットで発表していました。

コロナ禍で、外出をすることが少なくなり、『五感を刺激』する経験が減っていることへの不安を抱える一方で、五感を育てるのに最も重要な年齢は、2~3歳だと考えている方がたくさんいるようです。

『おもちゃで遊ぶ』ことが五感を刺激する行為の第一位に選ばれており、0~3才の子どもを持つお母さんとお父さんの95%が、家の中で五感を刺激しながら遊べる方法があれば、取り入れたいと回答していました。

五感とは、視覚(見る)、聴覚(聞く)、味覚(味わう)、嗅覚(嗅ぐ)、触覚(皮膚で感じる)の5つの感覚のこと。

五感を鍛えるということは、脳の活性化に直につながっています。

子どもの発達は、お母さんのおなかの中ですでに始まっています。自分の指をしゃぶったり、羊水をなめてみたり、お母さんやお父さんの声を聴いたり、お母さんのおなかを蹴ったりすることで、少しずつ五感を鍛え始めています。

自分で感じるすべてのことが脳へ伝わっていき、木の枝を伸ばすように神経回路がぐんぐんと発達していくのです。

五感を鍛えるために、毎日の中でできることはたくさんあります。

<乳児期の遊び>
●色や光に注目してみる
デポーでおすすめするおもちゃ『カラーボール』を例に遊んでみましょう。

「あか、ちょうだい」
「あおはどれかな」

色の三原色とその補色でできたボールを使っていろいろな遊びができます。

●動きに注目してみる

「ボールをころがす」
「かべにぶつける」
「ボールをまわす」
「お椀の中でボールの追いかけっこ」

先日の子育て講座で1歳の男の子がお椀を床に落としたところ、お椀がウヮンウヮンと上手に回ったのが楽しかったようで、ずっと遊んでいました。彼は何かを発見したようでした。

●音に注目してみる

「ふたつ持ってカチカチしてごらん」
「床とじゅうたんではころがる音がちがうね」
「鉄琴の上を転がしてみたら」

そっと耳を傾けてみるとたくさんの気づきが見つかります。

●触感・味・匂いに注目してみる
なんでも口に入れる乳児期は、形や大きさ・温度や柔らかさなどを唇の敏感な感覚で判断したり、同時に味や匂いも感じたりしているのです。

口に入れる行為からも五感を育むきっかけになります。

<幼児期の遊びと暮らし>
五感を刺激し鍛えるためにできることは、日々の暮らしの中にたくさんあります。大人が少しだけサポートするだけで、子どもたちの感覚器官が研ぎ澄まされていくのです。

モノや情報にあふれた環境では、五感を鍛えられるような生活ができていないかもしれません。

しかし少し大人が手を貸すことで、体験できることはたくさんあると思いませんか?

●積み木遊び
思い描いたものを表現して楽しむ構成遊びのおもちゃの代表『積み木』は「触れる」「握る」「摘まむ」「打ち鳴らす」「眺める」など様々な五感を刺激してくれます。

レンガ積み木を使った「ドミノ倒し」』カプラで楽しむ「ナイヤガラの滝」』は、積み木が倒れたり崩れていく様子を楽しむことはもちろん、耳からの刺激も味わうことができます。

積み木をクルマに見立てて、子どもの腕の上を走らせると、皮膚への刺激を与えることができます。

愛し愛される愛着関係で結ばれた親子は、肌に触れられることで体内に『幸せホルモン「オキシトシン」』が分泌されることは有名です。

●ごはんの手伝い
ごはんのお手伝いは五感を育むのにはおすすめです。

「キューリのにおいって?」
「そら豆をむいてみる?」
「玉ねぎって火を通すと甘い匂いになるね」
「触るとヌルヌルするね」
「ごはんって握るとベタベタくっつくね」

そんな親子のやりとりの中で子どもたちの五感が育まれます。

●お風呂の時間
石けんなど香りにあふれるお風呂場は、子どもにとっては楽しいあそび場のひとつ。

お風呂の時間は、ヒノキ材で作られた『おふろでちゃぷちゃぷ』がおすすめ。

湯船に浮かべて遊びながらアロマ効果も同時に得られるという、なんともお得な気持ちになるうえ、湯船につかる行為<温かい液体に体を沈めること>から受ける感覚(触覚)は、子宮の中に入るのと同じ意味合いを与えてくれて、気分が安らぎ精神が安定し、質の高い睡眠につながると言われています。

五感を刺激し鍛えることで、脳が活性化し

『経験からひらめく直観力』
『身の安全を得る危険回避能力』
『相手を思いやる力』
『自分の気持ちをコントロールできる力』など
『目に見えない力』を育みます。

遊びや体験を通して得ることのできる『五感への刺激』が、大人になったときに大切な『目には見えない力』につながっているのです。
▶︎詳しくは、【店主コラム】「やる気」を育てるアナログゲームをご覧ください。

「五感の刺激の方法」といっても、特別なことをする必要はありません日々の暮らしの中で、子どもたちの五感は十分に刺激されているのですから…

家庭で、おもちゃや絵本を楽しむときはもちろん、毎日散歩に出かけていろいろな景色を楽しんだり、たくさんの人やモノや自然とふれあったり、いろんな食べ物を味わったり、匂いを嗅いで楽しんだりするだけで十分に子どもの五感は刺激されています。

スマホやDVDを少しだけ脇へ置いて、親子で寄り添ったステキな時間を過ごしながら、五感への刺激を意識した子育てを楽しんでみませんか?

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オーガニックな暮らし・木のおもちゃデポー
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