旧店舗の店の前には、夏には気持ちの良い
木陰を作ってくれるケヤキの木があります。
この木の大きさは、デポーが
育ってきた年月を現してくれているようです。
ボクが肩に乗っけて運んだ苗木。
今はもう、
店舗の入る建物の最上階を超えました。
こんにちは、オーナー高田です。
創業時のスタッフは、ボクと、
ボクの家族で店長の西原2人。
木のおもちゃや雑貨のお店をしたい、
経営を通じて女性の「そだてる・くらす・
はたらく」を支えたいと願い、
デポーを立ち上げました。
ボクはこのお店を始める前には、広告会社に
勤めていました。デザイナー兼営業です。
たくさんある取引先のうち、何度行っても、
お留守の子ども服店がありました。
「子どもをお迎えに行っています。
しばらくしたら戻ります」の
張り紙が入り口に貼ってあります。
お迎えから戻って、お子さんを自宅に預ければ
オーナーの女性Wさんは帰ってきます。
だから、15分ほどだけ待っていれば、いい。
そんな待ち時間に、
ボクはこの張り紙を見つめながら、
自分の母をふんわりと思い出していました。
ボクの実家はあまり裕福ではなく、母は、
保険外交員として働きながら、
夜も友人の飲食店の皿洗いを手伝い、
朝も夜も働きづめでした。
何があっても参観日や運動会は休んで
参加してくれた母でしたが、
やっぱり少し寂しかった。
だから、ボクはこの張り紙を見ながら、
「Wさんのように、世の中のお母さんたちが、
自分のペースで働けるなら
いい社会だろうなぁ」と、
次第に思うようになったのです。
そして、デポーの開店。
女性のスタッフたちと一緒に働くことになり、
ボクの中のちいさな少年の願いは、
大人になって、
「世の中の女性を支えたい」という
使命になりました。
今、デポーのスタッフは、
ボクを含め全部で9人です。
この規模の小さなお店では、
たいていスタッフは多くても6人ほどです。
でも、デポーはスタッフの「幸せに働きたい」
「ていねいに暮らしたい」を叶えたい。
だから、「家族のために、
自分のために時間を取りたい」
そんな思いを、みんなで支えあうために、
人数も多くしてあるんですね。
唯一、毎週月曜日の定休日は、
スタッフ全員が集まれる日。
だから全員でミーティングをします。誰かが、
赤ちゃんを連れて参加することもあります。
赤ちゃんたちからのボクの呼び名は
「デポーじぃじ」です。
もちろん、デポーは、
お客さまとしていらっしゃる、
あなたの「幸せに働きたい」
「ていねいに暮らしたい」を
何よりしっかりと支えたいと思っています。
あなたの想いに寄り添うライフスタイルの
提案を通じて、そして企業経営を通じて、
家族と社会の幸せを創っていきます。
そんな思いで、今日もお店をオープンさせる
「デポーじぃじ」こと、
オーナー高田のボクです。
(正直言うと、
なぜ「デポーぱぱ」でないんだろう…と
ひとり呟いています…)
《第1話》
デポーコラム~まちなかの森からあなたへ~プロローグ
《第2話》
デポーコラム~まちなかの森からあなたへ〜①生涯のおきゃくさま
これからの予告
③ そだつ”おもちゃと赤ちゃん
④ くらす”――里山の丁寧なくらし
⑤一時退院して、いちばんにデポーに来てくださった、ちいさなお客さま
⑥ 修理は、ご家族の思い出を支えるとても幸せな作業
⑦木がつなぐ、木がいやす、止まった心の時間
⑧ママという役割は、もっとシンプルでいいんですよ
⑨ありのままの、わたしでいい。ありのままの、わたしがいい
⑩いつも、誰かが気にかけてくれるから
⑪夢が、実現する場所
エピローグ 25年後の夢 みんなの育ちを育む、まちなかの森
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木のおもちゃデポー
徳島市沖浜町南開330-1
088−656−0636
(月曜定休or祭日月曜は営業で火曜休み)
営業時間 10時~18時
駐車場は店舗前に10台 店舗前東側7台